パーカー!:ダブルプレー2010/02/06 12:14

先日亡くなったロバート・B・パーカーですが、まだ数冊待ち行列に入っているので、個人を偲びながら読めます。
亡くなって最初に読んだのがこの本。1947年のメジャーリーグの周辺を舞台にしています。

パーカーの野球好きは作品によく出てきていて、スペンサーが張り込み中や仕事がなくて料理もしていない時などにオールタイムベストを考えたりするシーンがお馴染みです。

で、この作品、実質的に初めての黒人大リーガーとして有名なジャッキー・ロビンソンとそのボディーガードを描いています。
ジャッキー・ロビンソン周りなんて、実に細やかに描いていてびっくりです。ジャッキー自身やオーナーの描き方なんか、愛情あふれた書き方である一方、それだけではなく弱さやずるさなども書き込んでいて、実在の人物をモデルにしながら、偶像的な描き方にしていないところがいいです。
そして、ジャッキーのボディーガードとなるのがバークという、白人のホークみたいな人物です。

自作の主人公のクロスオーバーが楽しくなってきたと思ったら、実在のエピソードとのクロスオーバーまで始めていたんですね。
これからも楽しみたかったです。

相変わらずiPod Shuffleに翻弄される2010/02/07 08:18

以前、水没したshuffleを救出しようとして、ニコイチならいけるのではないか、とバッテリーの交換をしてみるも二個とも救出出来ずにエンジニアとしてどうなの!?、と猛省していたのでした。
http://renopapa.asablo.jp/blog/2010/01/16/4817441

で、エンジニアの誇りを取り戻すには・・と考えた時に、バッテリー切れのshuffleがあったら、それをゲットして、生きているらしい水没品のバッテリーに交換してやれば少しは水没品も救われるのではないか、と愚考していたところに”充電はされるのだが、外すとすぐに切れてしまって使えない”というshuffleがすごいお得価格でヤフオクに出ていました。
モノは試し、と入札してみたら、そのまま落札出来てしまいました。

落札すればやってくるわけで、速攻でshuffleが到着したのでとりあえずどれくらいバッテリーがヘタっているか確認のために、フル充電して連続再生を始めました。
すぐに切れてしまうかもしれないので、用心して装着したまま試験です。
・・なかなか切れません。
もう、放置したままで時々チェックする態勢に変更です。
・・なかなか切れません。

結局、仕様の12時間を大きく上回る17時間弱再生してようやく切れました。
全然ジャンクじゃないじゃん!

お得に入手出来たのは嬉しいけれど、エンジニアの誇りは傷ついたままです・・

朝青龍に密かに期待・・2010/02/08 12:55

朝青龍問題の根本はどこにあるのか・・といった議論は別にして、実は密かに期待していることがあります。

来る2月20日に、湘南ベルマーレのJ1復帰記念試合があります。
ベルマーレOB対中田英寿率いるTake Actionチームという組み合わせで平塚競技場であります。ちなみに、当然のようにチケットはあっという間に完売ですが・・

で、密かに期待しているのは、朝青龍がこの試合にゲスト参加してくれないか、ということで・・
色々ありましたが、あのモンゴルでのゴールシーンをもう一度・・
もう怖いものはないんじゃないか、と・・

ゴールデンスランバー!2010/02/09 08:18

ゴルスラ・・と言えば洞窟に生息していて沢山お金を持っているゴールデンスライム・・ではなく、映画のゴールデンスランバーを見てきました。
これは伊坂幸太郎の小説を映画化したもので、映画でも効果的に使われていた通り、大本はビートルズのかの名曲、ゴールデンスランバーにインスパイアされたものでもあります。
伊坂幸太郎好き、ビートルズ好きとしては見逃せません、もちろん。

伊坂幸太郎はオーデュポンや重力ピエロのような正統派の小説から、陽気なギャングのようなエンタテインメントまで幅広く読者を楽しませてくれるのですが、このゴールデンスランバーは、構成自体はケネディ暗殺事件を借りたような大掛かりなものですが、その実、人を信じること、というお馴染みでついつい頷いてしまうテーマが背骨になっていて共感しやすい作品です。

原作に忠実に出来ていて、それも嬉しかったのですが、濱田岳のキルオは予想以上にいい味でした。伊坂幸太郎作品、というか、伊坂=中村作品でお馴染みの人ですが(って、私は知らずに、あ、アヒルと鴨の椎名だ!と思ったのですが)、憎めないいいキルオを作っていました。

後でスタッフロールを見ながら、これは実はすごい贅沢な配役だなあ、と感心しました。だって、役的にはほんのチョイ役の春子の夫役に大森南朋ですからねえ。ハゲタカも良かったが、チルドレンも良かったですよねえ。

何にせよ、大いに楽しめました。
”あるキング”で私の伊坂幸太郎評はいささか落ちたのですが、過去の作品ながら、これでまた持ち直しです。
SOSの猿も読んでみるかな。

アバター!2010/02/10 17:24

大いに話題になっているようなので、ま、時間もあるうちに、と思って見に行ってきました、アバターです。
3Dメガネは、メガネ使用者にとっては鬱陶しいけれど(300円足してクリップオンにすればよかったかもしれない)、よく出来た映画で満足感は高いです。3Dを別にしても。

見ていて、はじめのうちは3Dに気を取られて、キューブリックやルーカス(は、まだ現役だけれど)が使ったら面白いだろうなあ、と思いながら見ていましたが、そのうち、二つのSF作品が思い起こされました。
ブライアン・オールディスの”地球の長い午後”と、ジェイムズ・ティプトリーの”輝くもの天より墜ち”です。

あの星の異世界を実に見事に描き出すセンス・オブ・ワンダーに、これこそSF世界!とワクワクさせられたところはオールディスです。
話が進むにつれて、異星人との悲しい関係にティプトリーを思い起こさせられました。

ストーリーとしては、ああいうカタルシスが必要なのかもしれませんが、何故にああいう戦いが、死人が必要なのか、残念に思います。
ああやって自分たちの自由なりを力で勝ち取ってきた民族の血なのかもしれません。そういう血が私には流れていないのかもしれません。
物語としては、映画としてはとてもよく出来ているのですが、そこで多少の違和感を感じさせられました。

ジオターゲティング