ゴールデンスランバー!2010/02/09 08:18

ゴルスラ・・と言えば洞窟に生息していて沢山お金を持っているゴールデンスライム・・ではなく、映画のゴールデンスランバーを見てきました。
これは伊坂幸太郎の小説を映画化したもので、映画でも効果的に使われていた通り、大本はビートルズのかの名曲、ゴールデンスランバーにインスパイアされたものでもあります。
伊坂幸太郎好き、ビートルズ好きとしては見逃せません、もちろん。

伊坂幸太郎はオーデュポンや重力ピエロのような正統派の小説から、陽気なギャングのようなエンタテインメントまで幅広く読者を楽しませてくれるのですが、このゴールデンスランバーは、構成自体はケネディ暗殺事件を借りたような大掛かりなものですが、その実、人を信じること、というお馴染みでついつい頷いてしまうテーマが背骨になっていて共感しやすい作品です。

原作に忠実に出来ていて、それも嬉しかったのですが、濱田岳のキルオは予想以上にいい味でした。伊坂幸太郎作品、というか、伊坂=中村作品でお馴染みの人ですが(って、私は知らずに、あ、アヒルと鴨の椎名だ!と思ったのですが)、憎めないいいキルオを作っていました。

後でスタッフロールを見ながら、これは実はすごい贅沢な配役だなあ、と感心しました。だって、役的にはほんのチョイ役の春子の夫役に大森南朋ですからねえ。ハゲタカも良かったが、チルドレンも良かったですよねえ。

何にせよ、大いに楽しめました。
”あるキング”で私の伊坂幸太郎評はいささか落ちたのですが、過去の作品ながら、これでまた持ち直しです。
SOSの猿も読んでみるかな。

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