パーカー!:ダブルプレー2010/02/06 12:14

先日亡くなったロバート・B・パーカーですが、まだ数冊待ち行列に入っているので、個人を偲びながら読めます。
亡くなって最初に読んだのがこの本。1947年のメジャーリーグの周辺を舞台にしています。

パーカーの野球好きは作品によく出てきていて、スペンサーが張り込み中や仕事がなくて料理もしていない時などにオールタイムベストを考えたりするシーンがお馴染みです。

で、この作品、実質的に初めての黒人大リーガーとして有名なジャッキー・ロビンソンとそのボディーガードを描いています。
ジャッキー・ロビンソン周りなんて、実に細やかに描いていてびっくりです。ジャッキー自身やオーナーの描き方なんか、愛情あふれた書き方である一方、それだけではなく弱さやずるさなども書き込んでいて、実在の人物をモデルにしながら、偶像的な描き方にしていないところがいいです。
そして、ジャッキーのボディーガードとなるのがバークという、白人のホークみたいな人物です。

自作の主人公のクロスオーバーが楽しくなってきたと思ったら、実在のエピソードとのクロスオーバーまで始めていたんですね。
これからも楽しみたかったです。

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