ブラジルは遥かなのでKindleに頼る2014/02/11 18:49

先日、大きめの書店に行ったのですが、ブラジル関係は殆ど見当たらずに、さすがにブラジルは遠いなあ、と思った次第です。
ならば、紙の本は取り敢えず断念して、電子書籍をサーチしてみました。

で、見つけたのがこの本。
もりぞお世界一周紀行10.ブラジル胸騒ぎ編
という本です。
お試しでゲットしてみました。Kindle版です。
実は、Koboは既に使っていましたが、Kindleは初めてでした。
いや、結構優れものです。
支払いの関係でPCの方からアクセスしてゲットしたのですが、そうしたらすかさずiPhoneの方にダウンロードされる、というシームレスさ。

で、読んでみると、これは旅行記らしく写真もたっぷり入っているわけで、この写真がとっても綺麗。
さすがに電子書籍です。
初めて新聞をPCで読んだ時に広告の美しさに驚いたような・・までは行きませんが、ちょっとした感動です。

ということで楽しいKindleデビューでした。

楽天Kobo買えず!2013/11/04 19:38

以前から電子書籍には興味があって、ソニーのinfocarryは一時、通勤のお供でした。
これまたソニーのLibrieを持ち歩いていたこともありますし、カシオの電子辞書のSDカードに青空文庫を入れて、出張の合間に読んでたりもしました。

ということで、E-Inkの電子ペーパーにもおなじみだったのですが、何となく、Nexusの他にも持つ理由が見いだせずに電子書籍リーダーは見送っていました。

が、楽天が日本一セールと銘打ってKoboを半額で売る!というので、それは気になって、昼に出かけたついでに量販店で現物を触ってきて、清水ジャンプで発注!・・出来なかった・・
発注しようと思った時には完売御礼になっていた・・

敵役に惹かれる:ストロベリーナイト2012/12/15 17:17

竹内結子主演のTVドラマの原作・・だそうです。見てなかったので知りませんが。

いや実は描写がかなりにスプラッタ趣味横溢なので、心優しい私としては何度読むのを止めようと思ったことか。
でも、辛うじて読み進めたのは主人公の敵役・・の筈の”ガンテツ”という刑事に惹かれたからです。
この刑事は言ってみれば悪徳刑事で裏金は作るは、同僚をまいて単独で違法捜査をするは、主人公の手柄を横取りしようとするは、で、憎まれ役なわけですが、こういう刑事がいる限り、日本の警察も安心かもしれない、と思わせるくらい骨太で頼もしいんです。

以前から、悪の組織の方に肩入れするようなところがありました。
正義の味方はどうも頼りなくて変な倫理観やら同情やらでウジウジと悩んでしまったりするのに対して、悪役の方は常に真っ直ぐに目標に向かって精進するのみ!変な迷いやらとは無縁!ちょっとやそっとの失敗にはめげない!大きな目標のためには多少の犠牲はあって当然!

おお、これぞあるべき組織の姿ではなかろうか!

というわけで、このガンテツも、最後には変に主人公に寄り添ってしまうところが実に残念と思うくらいのものです。
それがなければ、もっと魅力的な敵役になれたのに・・って、物語的にはダメなのは承知で思ってしまいます。

悪党揃いでも心震える:オレたち花のバブル組2012/12/02 16:53

池井戸潤の「バブル入行組」三部作の第二弾です。

いやもう、この作品くらいこの業界の評判を低からしめるものもないのではないか、と心配になるくらい銀行業界の暗部・恥部をこれでもか、というくらい描き出しています。
”権威主義””権力主義””事なかれ主義””派閥主義”・・

そしてまた、普通ならこういったドロドロをスーパーヒーローが爽やかに断ち切ってくれるところなのですが、このシリーズの主人公は必ずしもそういう爽やかな存在ではなく、相手の弱みを握った瞬間にいきなりの上から目線になる嫌なやつ・・

ところが、この作品ではそういった嫌らしさを全てカバーしてくれる陰の主人公・近藤が登場します。
実は、この近藤は仕事のプレッシャーに負けて一年間の休職を余儀なくされ、そのために完全に出世レースからは外れてしまった所謂負け組なわけですが、お飾り状態の出向先で銀行員のプライドを取り戻す、という構図になっています。

それまでの出向先での疎まれ方が凄まじかっただけに、そして、近藤の弱さも際立っていただけに、プライドを取り戻して逆襲を開始するシーンでは読んでいて思わず体が震えました。
ま、この近藤も実は・・なわけですが、ま、このシーンがあるだけで許します。

善玉か悪玉かしらないが面白い:オレたちバブル入行組2012/11/25 19:16

三部作と知らずに最初に第三作を読んでしまったバブル銀行入行組シリーズの第一作、池井戸潤の「オレたちバブル入行組」です。

第一作だけあって、シリーズ主人公の半沢直樹の入行前の姿なども描かれていて、一作ずつ独立しているとはいえ、やはり順番に読んでいくんだった、と思った次第です。

第三作では子会社に飛ばされていた主人公のリベンジの物語でもあったせいもあるのか、そんなに気にならなかったのですが、今作では主人公のアクの強さ全開で、特に最後、悪を暴いてその見返りは・・というところで綺麗事でもなんでもなく、己を選ぶあたりが生身というかなんというか、です。
いやもう、面白いのには違いないのですが、こういった、スーパーヒーローではなく、のし上がってやる、というギラギラしたところがそもそも面白さのバックボーンなのかも知れません。

しかし、今回のクールでの唯一の連ドラのお楽しみのドクターXで大学病院に対して不信の念を抱かされ、このシリーズでは銀行に対して不信の念を抱かされ・・真面目で優秀な人材がいっぱいいるはず・・と思っていた電機メーカーは総崩れで、一体日本の組織はどうなってしまっているんだ!

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