マンネリだからこその技!:森博嗣・今はもうない2010/04/13 21:28

森博嗣のおなじみ、犀川・西之園コンビの作品です。

このコンビの作品の読み方は、中心となる密室トリックに頭を悩ませてはいけません。そんなことはすっぱりと諦めて、好奇心の塊の西之園萌絵と犀川先生の神の如き推理と、そこに至る二人の微妙なやり取りを楽しむのが正しい楽しみ方です。

ただ、作者、ワンパターンではいけない、と思ってか、構成に凝るようなところがあります。
このコンビの活躍する物語、というか事件と、この二人が全く登場してこない事件とを並行させる、などといった技を使ってきます。
今回も、一つ、ちょっと変わった技を使ってきたなあ・・と思って読んでいったら、何たること、想像を超えた大技でした。
この作品で、実はある登場人物を相当見直してしまいましたよ。
いえね、以前から嫌いじゃなかったですけれどね。

しかし、この大技はシリーズ物だからこそ許されるものなので、この作品から読み始めてしまった・・という読者がいたとしたら・・お気の毒さま、と言うしかありません。

ちょっとダレるなあ・・と思わないでもなかったのですが、いや実に、結構なレベルの作品でした。

サタデーナイトフィーバーに驚く・・今更ながら・・2010/04/18 08:43

音楽映画(?)が好きです。
ミュージカル、と言ってしまうと誤解を招く。最近のミュージカルはあまり好きではないです。かつてのMGMの黄金時代のものは好きですが。
音楽映画、といった場合、フェームとか、ニューヨーク・ニューヨークとか、フラッシュダンスといったような、音楽が中心になっているけれど、別に登場人物が突然歌いだすようなものではないものをイメージしています。
いや、フレッド・アステアが歌いだすのはいいんですけれどね。

で、こうした音楽映画の場合、音楽と感情と体の動きが一体化したようなシーンを見ると、とっても元気が出てくるような気がしていいです。
フェームの群舞のシーンとか、フラッシュダンスのオーディションのシーンとか、ドキドキしてしまいます。

で、サタデーナイトフィーバーです。
実はこれ、全く見たことがなくて、トラボルタがブイブイ言わせるディスコ映画なんだろう、位の認識しかありませんでした。
特に見たいとも思わなかったのですが、まあ音楽映画好きなので、そのうち見たくなるかもしれない・・と思って持っていたのです。
で、新しい仕事の疲れを癒すべく、軽いノリでビージーズの音楽とトラボルタの威勢の良いダンスでも見るか、と思って見出したら・・いや、違ったんですね。
トラボルタは全然ブイブイ言わせてないし(冒頭のシーンに騙されていましたね)、とっても社会性の強い映画なのでした。

ちょっと驚きました。
期待した、軽い音楽ですっきり・・という効能は期待したほどではありませんでしたが、映画としては面白かった。

久々に当たった2010/04/20 21:04

Creatureというクセのあるスピーカーのせいでジャズを聞き出したのですが、好みはどんどん変わって、最近はReturn to ForeverとかWeather Reportなんかをよく聞いています。

ちょっと前になりますが、WOWOWでRTFのライブを放送していたので、当然のようにそれは見たのですが、たまたまプレゼントをやっていたので、ついでにそれにも応募しました。・・というか、正確には応募していたらしいです。すっかり忘れていました。
今日、見覚えの無い荷物が届いていたのがそれでした。

一時、ちょこちょことしたものが結構な頻度で当たった時期があったのですが(無線アクセスポイントとか高級USBメモリーとかThinkPadの傘とか・・)、ここのところさっぱりでした。久々でちょっと嬉しいです。

グリシャムにハズレなし!・・か?:裏稼業2010/04/21 21:21

グリシャムは結構読んでいます。
レベルが高く、よく練り込まれている、書き込まれている、という印象があります。密かなお気に入りの”テスタメント”なんていう隠れた名作もあるし。

ということで、ハズレはないだろう、と思って楽しみに取っておいた”裏稼業”です。

筋立ては、CIAの画策で全くのノーマークの大統領候補が突然現れて大統領選をひっくり返す、その一方で、ある刑務所で3人の元判事が密かなビジネスに精を出していた、交わりそうも無いその二つの接点は・・
という、わくわくするような出だしから、不幸にも冤罪で刑務所に入らざるを得なくなった青年の脱獄もからみ・・

面白くならない訳が無い、というこういう素材を扱っていながら・・あれま、何のひねりもなく、カタルシスも感じないままに終わってしまったよ、きっと上下巻だけではなくて、最近流行りの第三巻があるに違いない、そうでなければこれはグリシャムではない、といった出来です。
急にお金が必要になって、推敲前の粗筋をそのまま出してしまった、くらいの言い訳が欲しいです。

ワケあってノートPCを選ぶ2010/04/25 08:43

ワケあって、ノートPCを買うことになりました。自分用ではありません。
ので、選択の自由度は極めて狭く、ほとんど決まっているようなものです。
HPのノートPC、天板のグラフィックがおしゃれなもの、です。
スペックは二の次です。

当初は、そんなデザインで選んでいいのか、したいことを決めて、その上で仕様を決めて、その上でだろう、デザインなんて・・と思っていましたが、そのあたりのスペックを見ると、CPUはCore-iだし、画面はそこそこ広いし、スーパーマルチだし、Windows7だし、何の文句があろうか、というものでした。
気がかりは、Photoshopを使ったりすることもある、というので、出来ればWindows7も64ビットにしてメモリーを4GBにしたいところなのですが、何故か64ビットが選べない・・これが気がかり、というか心残りです。

昨夜、近くの電器店、PCショップに行ってみたのですが、確かにHPだけではなくVAIOなんかも天板がおしゃれになっていますね。

で、帰宅してからHPのサイトで見積をしてみたら、プリンターなんかがオプションに入っている。そんなのは取りあえず外して初期投資を抑えよう・・と思って、プリンターを無しにしたら・・お値段が変わらない。
プリンターが付いてきちゃうキャンペーン中らしい。

ううむ、まあいい世の中になってきたようです。
普通に使う限りはどんなPCを選んでもベーシックなレベルは十分クリアしているようです。

ジオターゲティング