いよいよ本業?デイヴィッド・ハンドラー:猫と針金2010/12/14 21:24

ちょっと変わった表題ですが、中身はおなじみ、ハンドラーのゴースト・ライター、スチュワート・ホーグものです。
と言っても、今回はちょっと趣が違います。
これまでは有名人の自伝を書く、というパターンが多かったのですが、今回は”オゥ・シェナンドー”という、アメリカ人の心のふるさととも言える小説(という設定)の続編を書く、という、正にゴーストライターのお仕事です。
あ、そういう点では”フィッツジェラルドをめざした男”もそういうカテゴリーかも知れませんね。

さておき、作者が亡くなって、50年間は続編の執筆を禁止されていたのを、ついに書ける時がやって来て、指名されたのがおなじみのホーギー。
小説の舞台であり、今も親族が住んでいるシェナンドーのお屋敷に相棒のルルと共にやってきますが、それをきっかけに始まってしまう怪しい出来事の数々・・

今回は、その出来事が50年も前にきっかけがあった、というところがちょっと目新しく、ゴダードかラヴゼイをあたりを思い起こさせるような・・ことはなく、相変わらずの無駄口とルルとのやり取りが楽しめます。
そのルルにも新しい人生・・じゃなくって、犬生が!?

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