KLMで見た映画は「老いる」映画たちだった・・2013/04/06 07:46

KLMの狭くて長いフライトの時間を癒してくれたのは映画たちだったのですが、行きに見たのは
*人生の特等席
*アルゴ
*スカイフォール
*TED
といったものでした。

ふと気が付いたのですが、「アルゴ」を除けばこれらはいずれも「老いる」ことを一つのテーマとしたものでした。

「人生の特等席」は言うまでもなく、メジャーリーグのスカウトが肝心な目も衰えてきて、データで攻めてくる新しいスカウトに(一見)追いやられてしまい、引退を迫られる、というものです。もちろん、最後には爽快な逆転劇があるのですが、これも実は娘が代打で打った逆転弾という見方も出来、そうすると、いよいよ「老いること」それとどう折り合いを付けるのか、といったことがテーマだったことが分かります。

「スカイフォール」も、ボンドもMも老けたよなあ・・という印象がありますし、実際にそのように狙って作られているのだと思います。Mはついに逝ってしまうし。
ボンドも実際はもう現役でいられる体ではないのに戦術の一環で現役復帰を果たし、その「先輩」であるシルヴァとの戦いに臨むわけです。
見ようによっては老兵同士の戦いとも言えるわけで。

そして「TED」。
これこそ、愛らしいお子ちゃまテディベアが中年オヤジになってしまったら、それもしょもないスケベ中年になってしまったら何が起こるんだろう、という発想の勝利の映画ですし。

日本が先陣を切っていますが、高齢化社会、こういったテーマの映画が受けるのかも。

さて、帰りに見たのは
*世界にひとつのプレイブック
*ボーン・レガシー
といったところで一見「老いる」とは関係無さそうですが、いや実は、帰りのフライトが遅れてしまったのは翼の油圧の問題で、やっぱりテーマは「オイル」だった、ということで・・

バルセロナでヘッドフォン2013/03/20 12:13

今回の旅行ではヘッドフォンが活躍しました。
行き帰りの機内ではノイズキャンセリングヘッドフォンで快適な映画鑑賞環境。
バルセロナでは市内観光のバスツアーでのガイド。



KLMでの機内ではヘッドフォンが配布されます。これはそのままお持ち帰り出来るものです。大韓航空もそうでしたし、最近はそういうサービスが一般的なのかもしれませんが、KLMのものは耳かけタイプのもので、外れにくくていいかもしれません。ただ、このタイプは音漏れ防止には無縁なので注意が必要なのと、プラグ部分が二ピンタイプなので使い回しには少々難があります。

バルセロナのバスツアーでは乗り込む時にヘッドフォンが渡されます。
各座席に端子があって、そこで言語を選べるようになっています。ちゃんと日本語もあったのには感心しました。そう言えば、カサ・バトリョなどで借りられるオーディオガイドも日本語が選べるようになっています。まあ、日本人多かったしなあ。

ちなみに、以前買ったもののどうも効果がイマイチ実感できなかったソニーのノイズキャンセリングヘッドフォンのMDR-NC33ですが、今回のKLMの機内でしっかり効果が確認できました。
ノイズキャンセリングをオフするとゴーッという低音がいきなり聞こえるようになります。キャンセリングをオンしてもすぐには消えるわけではなく、なだらかにキャンセリングしているようなので驚くような効果とは感じられないようなのですが、実際にはしっかり効いていることが分かりました。

実は、長い機内の時間に備えて、ノイズキャンセリングヘッドフォンならこれだろう、とBOSEのノイズキャンセリングヘッドフォンを発注していたのですが、それはまた別な話。




バレロン観戦バルセロナツアー四日目、五日目2013/03/17 17:50

おっと、四日目でグエル邸に行ったことを書き漏らしている。
ホテルの近くのもう一つの世界遺産のグエル邸、あまりチェックしていなかったのだけれど、折角だから行ってみるかな、と夕方になって出かけてみる。


カサ・ミラやカサ・バトリョなどのように外見から目立つような建物でもなく、大通りに面しているわけでもない、正に一般の住宅のような外見であり、一般の住宅のような広さ(と言ってしまうには広いですが)。
それだけに、そんなに期待したわけではなかったけれど、これは(これも)凄かった。
家族構成が決まっていて、その家族一人一人をイメージし、その生活スタイルをイメージした作りになっている。
例えば、客間は一つの扉を開くだけで普通の応接室にも礼拝スペースにも使えるし、更には吹き抜けの二階スペースに楽団を配置するスペースがあり、それを応接室で楽しめるようにもなっている。
もっと見事なのは、主人や女主人の部屋が三階にあり、そこに小さなバルコニーが客間に面してしつらえてあり、部屋に居ながらにして客の様子をうかがうことが出来るようになっている。



設計者のスタイルをうまく施主の要求に合わせ込み、更に要求を遥かに上回る回答をプレゼントしたような印象を受けた。



といったことに感心しつつ、バルセロナの滞在を終え、心ならずも帰国の途へ。

行きは着替えくらいだったのでスーツケースも軽々だったのに、帰りはイニエスタワインや近くのマーケットで見つけたカスタネット付きの(いかにもおみやげ用の)サングリアやオリーブオイルなんかも入っていて気分同様重い重い。

行きと同様、スキポール経由。
バルセロナでは連日好天に恵まれ、日中は20度以上といういい陽気でしたが、この日のスキポール空港は零下2度で小雪も舞う天気。やれやれ。



乗り込んだKLMはほぼ予定通りに滑走路に進み、予定通りに飛び立・・たない。
いつまで経っても滑走路で止まったままのようでおかしいなあ、と思った頃にアナウンスが入り、機体トラブルのために一度ゲートに戻る、とのこと。やれやれ。
これは機体交換かなあ、そうすると時間がかかりそうだなあ、とやれやれ感を深めながら座席で待ち構えていると、いい加減待たされた所で、”翼の油圧系統のトラブルで修理を検討したが、すぐには無理そうなので修理しない。その代わり燃料を多めに積んでパワーで押し切ることにした。”とのアナウンス。
翼のブレーキが出っぱなしのような状態なんでしょうか。でも、いいのか、それで。

いささかの心配をしつつ、ま、なるようにしかならないよねえ、と「世界に一つのプレイブック」や「ボーン・レガシー」などを見ながら帰ってくるのであった。




バレロン観戦バルセロナツアー四日目2013/03/16 20:21



さて、いよいよバルセロナツアーも実質最終日。
張り切って・・起きられない。さすがに疲れが溜まったか、腰が重い。
が、今日は午前中にサグラダ・ファミリアのタワーの予約がしてあるので行かなければならない。何せ、前回は行く予定だったのにチケットが来ないトラブルでホテルを出られずにパスしてしまったので。

タワーに登るには時間指定の分前に行かなければならないことになっているので、気合を入れて出発。
地下鉄の最寄り駅で降りて地上に出ると、どちら側に行けばいいのか・・などと迷う暇もなく、目の前にそびえている。
チケットを求める列を横目で眺めながらネット予約の窓口へ。



入ればそこは別世界だった。
年に二回くらいしか教会に行かない不真面目なクリスチャンですが、それでも感じるところがあるのか、それとも単に美しさに圧倒されるのか、油断すると思わず涙が出てきてしまいそうです。
メインホールの中央にはサイレントエリアが設けられており、そこには椅子が並べられていて、静かに思いを致す所になっていて、そこに座ってしばし、瞑想・・にふけろうかと思ったけれど、どこにもいるぞ日本人!そんな場所にも入ってきて”イエーイ”とばかりにピースサインをして記念撮影している。さすがに係員に注意されて一瞬は止めるが、係員が離れるとすぐにまた写真・・やれやれ。

そしてタワーにエレベータで登る。
上からの眺めがまたすごい。
凄いのはいいけれど、もっと凄いのは下りの階段。
エレベータの中で、下りもエレベータを使っていいし、階段でもいいよ、と言うので、でもお薦めは階段でしょ?と聞いてみたところその通りだ、というので階段で降りたのだけれど・・
途中までは外の景色を眺めながらの下りだったのだけれど、途中から渦巻状の階段になる。で、渦巻状の中央は下まで吹き抜け!どれだけ高いんだ!足を踏み外したら何が起こるんだ!



前を行く人が写真を撮ったりしながらゆっくり目の進行なので、”先に行きますか?”と言ってくれるのだけれど、その一瞬後、”でもすれ違えないですよね!”とお互いに顔を見合わせて苦笑してしまう。
それでも何とか無事に下まで到着。

さて、サグラダ・ファミリアの次は近くのサン・パウ病院まで足を伸ばしてみる。歩いてもすぐらしいので。


確かにすぐだったけれど、どうも工事中らしい。
これはダメか、と思ったけれど、工事中だけどツアーやってるよ、というポスターがあったので、それじゃ、折角だから、と工事現場の中のようなツアー事務所に行ってみる。
と、受付で”工事中だから見るところは限られるけどツアーはやってるよ。でも、もう少し先まで行くと入口があって自由に入って見学ができるよ。どっちでもお好みだよ。”と、そこはかとなく自由見学をお薦めする口調でアドバイスしてくれる。
それじゃ、自由見学にするかな、と先まで行って警備員に断って中を歩きまわらせてもらう。
見事な建屋が幾つもある。世界遺産の病院だったら治りも早いかも。

その後、セントラルに戻っておみやげを買いに・・行こうとしたら、観光地だというのに日曜日は軒並み店が休み。デパートも休み。
さすがにスペインだなあ・・
ちょっと予定を変更して別な店を探索して何とか買い揃える。

夜は近くをぶらついて賑やかそうなバルに突入。
ここのピンチョスは絶品だった!



うまいうまいと食べていると、両側に客が座り、両側同士で話を始めるので、替わろうか、と聞いてみると、いや、すぐに行かなければらないのでいい、と言いながら延々と話が尽きない。どころか、お前は何だ、バケーションなのか、と聞いてくるのでバルサのサッカーを見に来たんだ、というと大いに受ける。お!火曜日のチャンピオンズリーグかい(さすがに詳しい!)、というので、いや、デポル戦だ、バレロンが好きなので。と答えると、そうか、0対2で負けちゃって残念だったな(さすがに詳しい!)と言ってくれる。
さすがにカタルーニャ人だ。(なのかどうか知らないけれど)

そんなこんなで最終日の夜は更けゆくのであった。



バレロン観戦バルセロナツアー三日目2013/03/16 09:32

さて、今日はいよいよバレロン対バルセロナ・・もとい、バルセロナ対デポルティボ・ラ・コルーニャ戦です。昨日のうちにチケットはゲットしてあるので安心です。どのあたりの席かはよくわかっていませんが。

と言っても、試合は夜の8時からですからそれまでたっぷりある。
ということで、バルセロナのバスツアーに行ってみることに。
このバスツアー、なかなかの優れもので、3本の路線があり、それぞれ大体15分間隔で走っていて、有名所にそれぞれ停留所があり、乗り降り自由、乗り換え自由というもの。しかも、乗る時にイヤホンを渡され、日本語を含む各国語で解説が聞ける。
それぞれの有名所を見に行くのにも使えるけれど、解説を聞きながら一周ずっと乗っていて、二周目に、気になった所で降りるような使い方でもいいくらい。




で、最初に向かったのはグエル公園。
さすがにここは前回も行っているけれど、何しろ雰囲気がいいのでここで気分をリフレッシュしよう、という作戦。


正面から入り、ドラゴンに挨拶して上の広場に行くとテラス席が出来ているのでそこでボカディージョの朝食。これがまた美味しい!
まあ、前日は世界遺産の音楽堂でコンサートを聞き、今日は世界遺産の公園で朝食。たまらないなあ。



しばし散策した後、またバスに乗り込んで今夜の試合会場のカンプ・ノウへ。下見・・というか、バルセロナショップで買物。チケット売り場には結構な列が出来ているので、今夜に向けて盛り上がり?



その後、またバスに乗り、モンジュイックの丘からバルセロネータまでくるりと回り、ゴシック地区に戻ってきた所でちょっと遅目の(スペインにしてはちょっと早めの)昼食。賑やかそうなバルでいくつかタパスをみつくろって食べる。これまた美味しい。
昨日はずっと歩いていたし、今日も朝から出ていたので結構疲れてしまい、ホテルに戻ってしばし休息。こういう時に便利なところのホテルだと有りがたい。

さあて、休息も取ったし、いよいよ聖地・カンプ・ノウへ!
地下鉄で一本なので行くのは楽。前回はラス・コルツというところから歩いたのだけれど、今回はその一つ先まで行って歩く。こちらの方が少し近いかな?
今回の試合はすぐ後にチャンピオンズリーグの試合が控えているし、相手は最下位のチームだし、そんなに観客も入らないかもしれない、という心配は必要ないのがバルセロナの試合。
とはいえ、スペイン人は試合開始ぎりぎりにならないと会場にやって来ないので、会場に着いた時には人もまばら。席の方は・・おお!中央、前から6列目という日本でもなかなか取れないような席だった!日韓ワールドカップの準決勝、ドイツ対韓国戦の前から2列目に続くようないい席だ!



実は、バレロンを見たくてやってきたのだけれど、今シーズンは出たり出なかったりなので、この試合に出てくれるか心配していたけれど、試合前の練習でレギュラー組に入っていたので一安心!
もう、試合前はアウェーのデポルティボ・ラ・コルーニャばかり、というか、バレロンばかりを見ていましたよ。



さあて、7万人が入った試合の方は・・まあ、予想されたとはいえ、デポルティボ・ラ・コルーニャはどうにも打つ手がなく、バレロンも奮闘するも彼だけは頼りになる、というFWのリキも欠く布陣では攻め手が見つからず、後半になって出てきたメッシにゴールを決められて万事休す。ま、観客は大盛り上がりでしたが。
当方としてもバレロンをきっちり見られたので満足です。

ということで例によって車道一杯に広がって帰る人並みに入って地下鉄の駅まで歩き、満員の地下鉄で一路、帰路へ・・付いたはずだったのに、途中駅で車両故障のために降ろされる!後続の地下鉄はやってくるが、何しろ7万人が帰ろうとしているのでやって来る地下鉄は満員で乗り込めない!
という何ともな状況で、ぐったり疲れて帰ったのでした。




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