祝!日経トレンディ上半期ベスト112013/06/16 20:43

今朝のブラジル戦は大いに脱力してしまったので、敢えてパス。

というわけで、先日、2013年上半期ヒット商品ベスト30が発表になりましたが、その11位に何と、あのTEDが選ばれていました。
凄いなあ~、ということで、記念に近くのマフィンやさんでクママフィンを見かけたのでついつい買ってしまいました。

緩いが面白いローマでアモーレ2013/06/15 16:40

前作の”ミッドナイト・イン・パリ”が予想外に面白かったので無条件で見て来ました、ウディ・アレンの”ローマでアモーレ”です。

これは、ヨーロッパシリーズの”それでも恋するバルセロナ”、”ミッドナイト・イン・パリ”(何故ロンドンを見逃しているんだ?)と比較すると作りはゆるめです。
一本のストーリーが走っているわけではなく、ローマに暮らす人達のエピソードを集めたオムニバスになっています。
ローマではついハイになってしまってあれやこれやがあるのだけれど、結局元に収まる、というものですが、よくあるようなそれぞれ別個に進んでいたお話が最後に一堂に会する様な仕込みがあるわけでもないし、そもそもエピソードそれぞれの作りが異なっています。
例えば、ロベルト・ベニーニ(!)のお話は一見不条理劇のような”有名であることで有名な”一般人のお話だし、ジェシー・アイゼンバーグ(!)とアレック・ボールドウィン(!)のお話は不思議な心の友のお話です。
ペネロペ・クルス(!)とウディ・アレン(!)のお話はそれぞれ正統的なコメディの範疇に入るような作りですし。

こうしてみると、ウディ・アレンが色々とやりたかったことを詰め込んだような作品なのかもしれません。
ま、そういう意味で作りは緩いのですが、それぞれのエピソードはなかなかに面白い出来上がりになっています。

しかし、こうしてみると、豪華な出演陣だなあ。
それに、最近、WOWOWの”ニュースルーム”でお馴染みのアリソン・ピルが出ているのも嬉しい驚きでした。
しかし、ペネロペ・クルスはああいった役がハマるなあ・・

お気楽映画も好き:モネゲーム2013/05/25 19:41

以前からコメディ映画が好きです。
マルクス兄弟、バスター・キートンなんか、もう、たまりません。
長らく不遇時代があった後、突如としてメル・ブルックスという才能が現れましたが、残念ながらレベルを維持できなかった。
それ以降は残念ながら爆発的なコメディには不遇な時代にまた突入していますが、それでもお気楽コメディはそこそこのレベルを維持しているようで、コーエン兄弟やらファレリー兄弟やらが元気です。

で、コーエン兄弟のモネゲームを見て来ました。

あのアラン・リックマンが、あのコリン・ファースが、あのキャメロン・ディアスが!

あちらのショーを見るとコメディの地位というのが相当高いことが分かります。こういうコメディに出ることを楽しんで、あるいはプライドを持ってやっているようにも思えます。
でなかったら、TEDにライアン・レイノルズやらノラ・ジョーンズやらがあんな役で出てくることはないです。

で、この映画。
ストーリーはひねってあるようで、実はほぼ読み通りというものでそうそう意外性があるわけではありませんが、お気楽に楽しめるのは間違いない。
ホテルでズボンが・・のシーンは少々冗長な気がしないでもないですが。

しかし、少佐役のトム・コートネー!先日、カルテットを見たばかりなのに!

老いる映画の決定版:カルテット!人生のオペラハウス2013/05/03 17:40

バルセロナ行きの機内で見た映画は「老いる」がキーワードだった、ということを書きましたが、そのシリーズで(?)今日は「カルテット!人生のオペラハウス」という映画を見て来ました。

あのダスティン・ホフマンの監督作品です。
・・と言っても、最近の人達はあまり良く知らないかもしれないなあ。

音楽家たち専用の老人ホームでの年に一度のコンサートに向けてのそれぞれの練習の日々、そんな中に有名な(有名だった?)オペラ歌手が入所してきて、その人は先住人たちとはもちろん顔なじみなのだけれど、中でもその一人とは一時結婚生活を送ったこともあり・・
というストーリーを中心に置きつつ、入所者たちの老いに立ち向かいつつも新たなチャレンジにも立ち向かう日々を比較的淡々と描いていきます。

しかし!
これが良かった。
そのホームの作りや周りの自然の美しさも見せるし、認知症の発症なども描きながらもそれでもなお、楽しむこと、チャレンジすることを止めない姿を本当に自然に、爽やかに(というにはシモネタも満載ですが)描いています。
そんなにドラマティックに盛り上げるわけでもないのですが、最後のシーンではしびれてしまいました。

そして、コンサートに向けた練習、あるいはそんなことは関係ない楽しみとしての音楽がこれがいい。最後のクレジットを見たら、例えばBBCのコンサートマスターのような本当のリタイアした演奏家が実際に出演して演奏していたようで、実に良かった。
こんな歳のとり方にはちょっと憧れてしまいます。

KLMで見た映画は「老いる」映画たちだった・・2013/04/06 07:46

KLMの狭くて長いフライトの時間を癒してくれたのは映画たちだったのですが、行きに見たのは
*人生の特等席
*アルゴ
*スカイフォール
*TED
といったものでした。

ふと気が付いたのですが、「アルゴ」を除けばこれらはいずれも「老いる」ことを一つのテーマとしたものでした。

「人生の特等席」は言うまでもなく、メジャーリーグのスカウトが肝心な目も衰えてきて、データで攻めてくる新しいスカウトに(一見)追いやられてしまい、引退を迫られる、というものです。もちろん、最後には爽快な逆転劇があるのですが、これも実は娘が代打で打った逆転弾という見方も出来、そうすると、いよいよ「老いること」それとどう折り合いを付けるのか、といったことがテーマだったことが分かります。

「スカイフォール」も、ボンドもMも老けたよなあ・・という印象がありますし、実際にそのように狙って作られているのだと思います。Mはついに逝ってしまうし。
ボンドも実際はもう現役でいられる体ではないのに戦術の一環で現役復帰を果たし、その「先輩」であるシルヴァとの戦いに臨むわけです。
見ようによっては老兵同士の戦いとも言えるわけで。

そして「TED」。
これこそ、愛らしいお子ちゃまテディベアが中年オヤジになってしまったら、それもしょもないスケベ中年になってしまったら何が起こるんだろう、という発想の勝利の映画ですし。

日本が先陣を切っていますが、高齢化社会、こういったテーマの映画が受けるのかも。

さて、帰りに見たのは
*世界にひとつのプレイブック
*ボーン・レガシー
といったところで一見「老いる」とは関係無さそうですが、いや実は、帰りのフライトが遅れてしまったのは翼の油圧の問題で、やっぱりテーマは「オイル」だった、ということで・・

ジオターゲティング