プロがハメを外すと面白い!:脳はなにかと言い訳する2013/04/29 19:21

脳について読んでみたくて、知人に推薦してもらったら、「とにかく池谷裕二のものを読めばいい」ということだったので適当に見繕ってみたのですが・・これが面白い!

脳も実はコンピュータのような機械的なものではなく、実はロマンにあふれているものなのだ、という殺し文句が効きます。
歳をとって記憶力が衰える、というのはただの思い込みで、マンネリに陥っているだけだ、というような指摘や、記憶には獲得と再生と固定化があるのだけれど、実は再固定化という重要なステップが更にあって、アルコールはこの再固定化を支援してしまうから、飲んで辛いことを忘れよう、というのは正しくなくて、飲むなら楽しいことを考えていた方がいい、というような指摘にはハッとしました。

この筆者、記憶に関する研究者らしいのですが、少なくともこの作品に関しては、筆者によれば、学会での定説にとどまらず、少し想像力を羽ばたかせた内容になっている、とのことで、それも多分あって、実にロマンティックな内容になっています。

何でもプロの技を極めた人の話は面白くないわけがないのですが、そこで更にそのプロが事実に囚われることなく話し始めてしまったら、それはもう、極上のお話ですね。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://renopapa.asablo.jp/blog/2013/04/29/6793884/tb


ジオターゲティング