パラグアイ戦を前に村上龍:悪魔のパス 天使のゴール2010/09/04 08:44

今夜のパラグアイ戦を見に行くのですが、(え?森本のワントップなの?香川も出るの?乾先生も?・・た、楽しみ)それを前にしたタイミングで読んだのがこの本でした。

まあ、出版が2002年の5月、いやもう、あの感動の日韓ワールドカップの直前ですね。狙った出版ですね。
あの日韓ワールドカップ、良かったなあ。日本ではほとんど試合が見られなかったけれど、韓国に遠征して今をときめくスペイン戦を見たし、これまた今をときめくドイツ戦も見たし、更には、今日をときめく(って、なんじゃそりゃ)パラグアイ戦も見たのでした。
チケットだけはネットで取れたけれど、飛行機が取れなくて、ビジネスクラスで更に関空回りで帰ってきたり、取れたチケットが前から2列目!という凄い席だったり、色々な思い出が蘇ってきます。

さて、この本ですが、セリエAに渡った若き天才ミッドフィルダー、夜羽冬次の奮闘と、ヨーロッパサッカー界を覆う謎のドーピング剤の脅威・・
果たして冬次はユヴェントスを相手に残留を果たせるのか、ドーピングの罠から逃れることが出来るのか・・

作者は否定していますが、もちろん、中田英寿をイメージして読めばいいのですが、ユーヴェを始め、当時のプレーヤーが実名でどんどん出てくるし、それらの選手たちのプレーの特徴が実に的確に描写されていて、それを楽しみに読み進めることも出来ます。

ドーピング問題の方は・・ちょっとあのエンディングはいかがなものか、と思わないでもないです。中途半端だし、残念な気持ちもあります。
が、ま、よしとしましょう。チュニジア戦で決めてくれたし・・って、それは別な話か。

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